独Herrenknecht社のドリル掘削基礎施工技術セミナーを開催
2022/10/17
- イベント
洋上風力発電の基礎の形式は、水深、海底地盤の固さ、風車の大きさ、等によって使い分けられています。
実績は、簡便で安価なモノパイル式が80%以上を占め、大水深の場合はジャケット式が使われています。
海底が砂質の場合は大口径のモノパイルの独壇場です。
海底が岩質の場合は、大口径モノパイルは打設が難しいため、水深が浅くても、小径のピンパイル打設で済むジャケット式が採用されていました。
今回、フランスのSaint Nazaire洋上風力(GE 6MW×80基=480MW、2022年9月運開)で、世界で初めて岩質に対しても直径8m級のモノパイル基礎が適用されました。
施工はベルギーの建設会社DEMEで、ドイツのトンネル掘削会社Herrenkenecht社の技術(OFD Technology)による工事です。
トンネルを掘るトンネルマシンを洋上風力の建設に転用した技術で、円盤状のカッターで大直径の円柱を堀りぬくことができます。
日本にも固い地盤の海域があるため、モノパイル基礎の適用範囲拡大は、洋上風力発電のコスト削減につながります。
そこでJWPAはHerrenkenecht社エンジニアの来日を機会に、2022年10月17日に内幸町の貸会議室でDEME社・Herrenkenecht社による技術セミナーを同社と共催しました。発電事業者・建設会社を中心に約50人の参加があり、活発な質疑が行われました。
〇OFD説明パンフ:
https://jwpa.jp/pdf/220323_IPF-Poster_Herrenknecht-AG.pdf
〇同社のOFD技術のWebサイト:
https://www.herrenknecht.com/de/produkte/productdetail/ofd/
〇Saint Nazaire事例の紹介:
https://www.herrenknecht.com/en/references/referencesdetail/saint-nazaire-offshore-wind-farm/
同上動画:https://www.youtube.com/watch?v=NO35kFhKdSk 1分55秒版
https://www.youtube.com/watch?v=vJ0aE4Rbw1s 5分17秒版