2021年末日本の風力発電の累積導入量:458.1万kW、2,574基
2022/02/25
- 報告書・統計
2021年12月末の導入実績をお知らせします。(JWPA調べ)
※ 陸上風力と洋上風力の合計値です。
2021年12月末 | 累積導入量=4,581MW (458.1万kW)、2,574基 |
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2021年1~12月 | 単年導入量(Gross)=211.4MW (21.14万kW)、87基 16発電所 単年導入量(Net)=143.1MW (14.31万kW)、23基 撤去(廃止)=68.2MW (6.82万kW)、64基 |
2021年単年導入量は2020年の28%と少ない量になっています。
これは、大型案件の運転開始が少なかったことと、廃止分が6.82万kWと多かったためです。
このため風車と発電所のサイズの大型化傾向も、一旦、低下しています。
なお、Grossでの新規導入量は、2019年以前と同様のレベルです。
また、2022年運転開始予定の案件が50万kW以上あり、来年は2020年並みに復帰する見込みです。
補注:2019年12月末の数値は、2021年3月15日改訂値から変更しています。これは廃止が判明した発電所や、正式な運転開始時期への見直し、等によるものです。そのため、2021年12月末の数値も同様の扱い、且つ速報であることから、今後変更する可能性があります。
2010年からの年別の導入実績推移、2021年末の都道府県別導入量等のグラフは下リンク内。
都道府県別では、1位:青森県656MW (65.6万kW)、2位:秋田県648MW (64.8万kW)、3位:北海道491MW (49.1万kW)となります。
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洋上風力発電に関しては、2021年12月末時点で累積で以下のようになります。
- 51.6 MW、26基、6サイト(沿岸部からアクセス可能なセミ洋上風力を含む)
- 1.の内、7.4 MW、3基、3サイト が離岸距離2km以上の本格洋上風力です。
- 2.の内、5 MW、2基、2サイト が浮体式洋上風力です。
長崎五島2MW+北九州3MWです。 - 欧州と同様の着床式の洋上風力は、千葉県銚子市の屏風が浦沖の2.4MWの1基だけです。
- 2021年1月~12月には洋上風車の新規設置はありませんでした。
逆に、7月に福島県楢葉沖の2MWと5MWの浮体式洋上風車が撤去されています。
日本には、欧州のような本格的な洋上ウィンドファームはまだありませんが、港湾部では秋田県の秋田港(55MW)と能代港(88MW)で建設が始まっており、2022年に運転開始予定です。
一般海域では、長崎五島(浮体式)、千葉県銚子、秋田県由利本荘(南北)、秋田県能代三種男鹿、の4サイト(合計1.7GW)で入札が終わっています。