2022年07月12日
今の大形風車では、強風時に定格出力を超えて発電するのを防ぐには、羽根を捻って余った風を受け逃がすピッチ制御が採用されています。
これに対し、強風時に傘をたたむようにロータをすぼめて授風面積を減らす新方式を、米国再生可能エネルギー研究所(NREL)が、2枚翼の600kW試験機をデンバーの試験場に建てて試験しました。
これはSegmented Ultralight Morphing Rotor(SUMR柔軟翼)という、柔軟翼で強風時にコーン状に屈曲して授風面積を減らす仕組みです。(下リンク内に説明図あり。)
https://www.eurekalert.org/multimedia/755278
タワーヒットしないように、ロータをタワーの風下に置くダウンウィンド式を採用します。
今回はコロラド大学ボルダー校、バージニア大学、テキサス大学ダラス校、コロラド鉱山学校、国立再生可能エネルギー研究所 (NREL) の研究者が協力して、デンバーにあるNREL試験場で2枚翼の風車(出力53.38kW)を建造しました。次は25MW機と50MW機を試設計するそうです。
This two-bladed offshore wind turbine can withstand hurricanes、2022年7月12日 Electrek
https://electrek.co/2022/07/12/this-two-bladed-offshore-wind-turbine-can-withstand-hurricanes/
SUMR Segmented Ultralight Morphing Rotor
SUMR-D Overview
https://a2e.energy.gov/projects/sumr-d