VestasとMax Bogelがハブ高199m（最高部285m）の風車の建設を発表

Vestasとドイツの建設会社Max Bogelがドイツの弱風況地域向けに、ハブ高199mの風車の建設を発表しました。

タワーは鉄とコンクリートのハイブリッド式です。V172 7.2MW EnVentus陸用風車と組合せると、最高部は高さ285mとなり、現時点から世界1になります。

但し、建設は2025年頃の見込みなので、その頃だとロータ径256mの洋上風車（Vestas、Siemens、中国メーカが開発中）に抜かれます。

なお、2021年の世界の風車の平均ハブ高さは94m（ドイツは2014年で114m）なので、199mは2倍以上になります。

Vestas Launches ‘World’s Tallest Onshore Tower for Wind Turbines’、2022年9月30日、World Energy, Recharge

補足１；Vestasとドイツの建設会社Max Bogelは2020年頃から陸用高高度ハイブリッドタワーの開発で協力しています。

Vestas and Max Bögl Wind AG are joining forces to lead the energy transition in Germany and Austria to success

2020年6月16日　Max Bogel発表

補足２：風車の背の高さ世界1の推移（推定）

　・2003年～　211.5m（ドイツ、ハブ高160m・φ103ｍのFuhrländer 2.5MW風車、トラスタワー）

　・2017年～　246.5m（ドイツ、ハブ高178m・φ137m、GEの3.4MW風車、コンクリートハイブリッドタワー）

　・2019年～　260m（オランダ、ハブ高150m・φ220m、GE Haliade X初号機）

　・2020年～　270m（ハブ高160m・φ220m、Haliade X の商用洋上風車）

　・その後、VestasとSGREがφ222m、φ232mの洋上風車を開発して記録を更新。

　　ただ多分最高部285mには到達していない。なお洋上風車は鋼製モノポールタワーです。

　・2022・23年～　Vestas,SGRE,複数の中国メ―カが、φ256mの14～16MW洋上風車のプロトタイプを陸上に建設すると、最高部が285mを超える見込み。

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