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2010年04月20日

引続き『低周波音の人への影響評価に関する研究』に協力します。

4月20日にプレスリリースしました。

環境省より3月29日に「風力発電施設から発生する騒音・低周波音の調査結果(平成21年度)について(お知らせ)」(*)が発表されました。http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12319

環境省は平成22年度も、国内のより多くの風力発電所で詳細な調査・解析を行い、風車からの騒音・低周波音と人への影響との関係に関して、その実態の解明に努めていかれるとの事であります。

弊協会は、本調査・研究に対して現地における計測の際に必要となる風速や発電電力のデータ提供に加えて、風車および風車構成機器単体の運転・停止制御を行うなど、同省の研究に引き続き協力することとしました。

本調査・研究を、より多くの風力発電所を対象として実施することにより、風力発電からの低周波音が、人へ影響を与えていると言った懸念が妥当かどうか判断できる様になると考えています。

(*)調査結果からは、以下の3点が明らかになりました。
なお、一部の新聞報道におきまして、「発電用風車から健康に影響する低周波音が確認された」という趣旨の記述がありましたが、今回の発表は、低周波音と健康被害のこうした因果関係に関する結果や事実については言及しておりません。

1.20Hz以下の超低周波音は、4箇所の計測地点すべてが感覚閾値に比べて十分に小さい値であると確認さ れた。
→20Hz以下の周波数成分が、超低周波音の感覚閾値(人が感じ取ることのできる最小レベル)よりも20dB程度小さく(百分の一)、個人差(5~10dB)を考慮に入れても十分に小さい値である。

2.風車から発生していると見られる可聴音領域の騒音値変化が測定されたケースがあった。
→豊橋市を除く3箇所の計測地点では、風車の運転/停止により、可聴音領域の騒音値変化が測定された。
→豊橋市の計測地点では、風車の運転/停止による可聴音領域の騒音値変化が測定されなかった。

3.今回の測定結果については、更なる調査・検討が必要である。
→風が騒音計(マイク)に当たることで生じる風雑音により、強風時に計測値が高くなる問題があるため、風雑音の影響を更に除去することが必要である。
→風車近傍において特徴的な周波数成分が見られ、この音源を特定する必要がある。

[添付参考資料]
<参考-1> 騒音・低周波音の基礎情報
<参考-2> 騒音・低周波音の調査方法概要

プレスリリース本文および参考資料は、以下を参照
http://jwpa.jp/cms/wp-content/uploads/50-17press100420.pdf

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